福井県コンクリート診断士会

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令和2年度の活動

鉄道構造物の検査・診断に関する研修会 (第117回研修会)

活動の記録
日 時 令和3年1月28日(木)13時30分~
会 場 福井県国際交流会館 多目的ホール
主 催 福井県コンクリート診断士会
内 容 ①鉄道構造物の検査等について
 (講師:福井県地域戦略部交通まちづくり課 企画主査 出口 一也)
②えちぜん鉄道㈱ 鉄道橋検査結果判定会議
 メンバー:福井工業大学 谷脇教授
 福井県建設技術公社 臼井主任、山内企画主査
 えちぜん鉄道㈱ 西畠技術部長,石川施設区長
 福井県コンクリート診断士会 正会員
 今回の研修会では、令和2年11月27日に、本会と福井鉄道、およびえちぜん鉄道との間で結ばれた、「鉄道施設の検査・診断等の支援に関する協定」の締結を受け、 鉄道構造物の検査等について研修するとともに、えちぜん鉄道の鉄道橋検査結果判定会議を実施した。
 まず、前半の鉄道構造物の検査等についての研修では、福井県内の鉄道の状況、鉄道構造物の維持管理に関する基準や関係法令、検査および判定に係る評価基準等について学んだ。
また、後半に行われた判定会議では、事前に実施済みである、えちぜん鉄道の鉄道橋健全度の評価結果について、その内容に問題がないか等を議論した。 会議では、多数の意見が会員より出され、活発な議論となり、非常に有意義な研修会となった。
 参加者数は、えちぜん鉄道の職員の方も含め49名。

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令和2年度オープンセミナー (第116回研修会)

活動の記録
日 時 令和2年12月25日(金)14時00分~
会 場 福井県県民ホール
主 催 福井県コンクリート診断士会
共 催 公益財団法人福井県建設技術公社
内 容 講演1
「多発する自然災害、災害対策への取り組みとコンクリート診断士の心得」
(講師:国土交通省 近畿地方整備局 総括防災調整官 山本 佳也 氏)
講演2
「新設構造物の品質確保の重要性とコンクリート診断士の役割」
(講師:独立行政法人国立高専機構 福井工業高等専門学校 校長 田村 隆弘 氏)
 16回目となる毎年恒例のオープンセミナーを開催。今回は、近畿地方整備局総括防災調整官の山本佳也氏と、福井工業高等専門学校校長の田村隆弘氏をお招きし、 それぞれご講演を頂いた。
 山本氏からは「多発する自然災害、災害対策への取り組みとコンクリート診断士の心得」をテーマとし、令和2年9月の赤羽国土交通大臣名入りの 「総力戦で挑む、防災・減災プロジェクト~いのちと、くらしを守る防災減災」を基に、防災減災への対策を分かりやすくご説明いただいた。一市民として、 防災減災についての重要性を再認識できただけでなく、コンクリート診断士として、防災減災への貢献としてインフラの老朽化対策に係わっていくことの重要性を学んだ。
 また、田村氏からは、「新設構造物の品質確保の重要性とコンクリート診断士の役割」というテーマで講演を頂き、これまで携わってきた研究活動やその成果、 得られた知見を活かした自治体や発注者への品質確保に対する支援活動をご紹介いただいた。中でも、品質確保のためには、発注者・設計者・施工者・材料供給者など、 コンクリートに係る全ての人間が、より良いものを作りたいという思いを強く持ち、協議と実践を積み重ねていくことが重要であるとのお話をいただき、参加者は大きな気づきを得ることが出来た。

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全国初 地域鉄道との技術支援協定締結 ~鉄道の橋梁など検査・診断~

活動の記録
日 時 令和2年11月27日(火)14時00分~
会 場 福井市手寄1-4-1 アオッサ706会議室
内 容 鉄道施設の検査・診断等の支援に関する協定の締結
 協定式は、福井県交通まちづくり課(西野光課長)の立会いの下、行われた。  はじめに、福井鉄道とえちぜん鉄道の2社で、災害時などの連携強化に向けた協定を結んだ。内容は、大雪や事故の発生時など列車の運行に支障が出た場合、 振り替え輸送や代行輸送で相互協力すること。これによって、緊急時の利便性の向上が期待される。
 その後、福井鉄道の村田治夫代表取締役社長、えちぜん鉄道の豊北景一代表取締役社長、および本会の山川博樹会長が、鉄道施設の検査・診断等の支援協定書にサイン。 本会と福井鉄道、およびえちぜん鉄道との間で、鉄道施設の検査・診断等の支援に関する協定書の取り交わしを行った。
 協定の取り交わし後、3者が挨拶。両鉄道の相互協力の重要性とともに、診断士会の役割も強調。村田社長は「長寿命化に向けた検査でぜひ助言を」。 豊北社長も「コンクリート橋梁が勝山永平寺線で25カ所、三国芦原線で33カ所存在。いずれも築30年超で老朽化が顕著」と本会への期待を述べた。 続いて山川会長は「会の最も大きな目的は、社会全般の安全に寄与していくこと。協定は地域貢献といった面で、非常に意味があると思っている。 コンクリート構造物診断のスペシャリスト集団として、技術力を発揮し、社会全体の安全性の向上に貢献したい」と力強く抱負を示した。
 全国25のコンクリート診断士会が設立しているの中で、今回の地域鉄道との技術支援協定は、福井県コンクリート診断士会が全国初。 福井県道路メンテナンス会議との協定についで、新たな協定締結となった。ただし、この協定式はあくまでスタートライン。更なる地域貢献を会として進めていきたい。

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足羽川ダム現場見学会 (第115回研修会)

活動の記録
日 時 令和2年11月24日(火)14時00分~
会 場 足羽川ダム建設現場の監督官詰所および建設現場
主 催 福井県コンクリート診断士会
内 容 ① 足羽川ダム事業 概要説明
② 付替県道7号橋上部工事 工事現場見学
③ 水海川導水トンネル2期工事 工事概要説明
 会の第115回目の研修は、足羽川ダム建設現場を見学。
 はじめに、監督官詰所にて事業概要と今後完成までの工程などについて、国土交通省近畿地方整備局足羽川ダム工事事務所の吉田副所長(技術)、および西建設専門官から受けた。
 その後、早速付替県道7号橋上部工事の現場に向かい、極東興和の担当者から、施工法を中心とした工事概要の説明を聞き、上部工の現場を見学。
 続いて、現場内の水海川導水トンネル2期工事の現場に向い、安藤ハザマの担当者から、工事概要の説明を受け、導水トンネル下流側坑口を見学。内容は、工事による地下数位の低下や、 湧き水、沢の枯渇など、周辺地域に影響を及ぼさないよう、トンネル工事自体で区間を分け、排水区間の断面と、非排水区間(こちらが周辺への影響を排除しようとしている区間)に分ける配慮など。 施工上、十分に工夫を凝らして進める状況説明を受けた。
 今回の見学会を第一弾に、今後も継続して、足羽川ダムの現場見学会を行いたい考えてており、ダム完成までの過程を見学することを通し、会員の知見をさらに深めたい。
 付替県道7号橋上部工事の見学の際、ダム本体がこれから造られる場所を紹介された会員たちは、あたかも脳の中でVR体験をするかのように、その方向を長い時間眺めていた。 この時間は、後ろから見ていた筆者も不思議な感覚に捉われた瞬間であった。

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福井県道路メンテナンス会議が主催する学生向け現場学習会を支援
 (福井県道路メンテナンス会議への協力、福井県土木部との協働)

活動の記録
日 時 令和2年11月19日(木)10時00分~
会 場 独立行政法人国立高等専門学校機構 福井工業高等専門学校
環境都市工学科棟および学科棟横敷地
主 催 福井県道路メンテナンス会議
内 容 ① 道路の老朽化対策、福井県のコンクリート構造物の劣化に関する座学研修
  講師:福井県コンクリート診断士会 会長 山川 博樹 ほか
② 打音調査や非破壊検査試験などの実習
  講師:福井県コンクリート診断士会 監査役 出口 一也 ほか
 今年で5回目となる学生さん向けの現場学習会を開催。今回は、福井工業高等専門学校の環境都市工学科の、5年生44名の方に参加頂いた。
学習会は例年同様、講義と実習の2部構成。最初に行われた講義では、「福井県のコンクリート構造物の劣化について」の説明を山川会長が行い、 福井県内で生じている劣化の現状の理解を深めて頂いた。
その後、学科棟横に設置されている、他府県で撤去された実物の橋梁を用い、「打音検査やひび割れ調査の実習」、「非破壊検査機器による鉄筋の配筋状況やかぶりの測定の実習」、 「超音波伝播速度測定の実習」、「ASRゲルステイン法の実習」、「中性化試験の実習」を順に行って頂き、コンクリート構造物の維持管理について、実務体験をして頂いた。
実習で行った打音検査や非破壊検査などは、多くの学生さん達にとって初めての体験であったが、インフラメンテナンスの実務について、認識を新たにして頂く大変貴重な機会となった。

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小舟渡橋&宮前川鉄道橋現場見学会 (第114回研修会)

活動の記録
日 時 令和2年11月13日(金)13時20分~
会 場 小舟渡橋および宮前川鉄道橋
主 催 福井県コンクリート診断士会
内 容 ① えちぜん鉄道保田駅乗車
② えちぜん鉄道小舟渡駅下車
③ 小舟渡橋 概要説明、現場見学、質疑応答
④ えちぜん鉄道小舟渡駅乗車
⑤ えちぜん鉄道保田駅集下車
⑥ 宮前川鉄道橋 概要説明、現場・試験見学、質疑応答
 会の第114回目の研修は、小舟渡橋&宮前川鉄道橋の補修工事の現場を見学。
 小舟渡橋では、福井県奥越土木事務所の竹内主任他の講師陣から、本橋の歴史(大正12年に架橋、福井県管理橋梁の中で最古の橋梁)や補修工事概要、 施工上の問題点や変更点の説明を受けた後、橋梁の補修前の劣化状況を見学した。年代の古い構造物での劣化状況やその補修方法について理解を深めた。
宮前川鉄道橋では、えちぜん鉄道㈱西畠技術部長他の講師陣から、えちぜん鉄道の概要、本橋の補修工事概要の説明を受けた後、 現場見学と合わせ、現地で採取したコアサンプルを用いたASR簡易判定法「ゲルステイン法」の試験を、(株)M・T技研の小林氏が実演。ASRが生じた構造物の試験・補修方法について理解を深めた。
小舟戸橋と宮前川鉄道橋の現場移動には、えちぜん鉄道を利用。地域鉄道に乗車するという初めてのスタイルの試みを実施。列車に乗車した参加者たちは、 子供のように一駅だけの鉄道の旅(世界の車窓から)を満喫した。

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小子馬巣谷橋 床版取替工事現場見学会 (第113回研修会)

活動の記録
日 時 令和2年9月25日(金)14時~
会 場 一般国道158号 小子馬巣谷橋、子馬巣谷橋(大野市 下半原)
主 催 福井県コンクリート診断士会
内 容 ① 概要説明(経緯、工程、現在の工事内容(工法)など)
(講師:福井県奥越土木事務所 川口主事)
② 既設床版の劣化原因等について
(講師:福井県コンクリート診断士会 石川幹事)
③ 既設床版状態確認(目視、コア抜き中性化試験)
(講師:福井県コンクリート診断士会 嶋瀬幹事)
④ 既設床版撤去工事見学
⑤ 子馬巣谷橋 過年度工事内容の説明
(講師:福井県コンクリート診断士会 出口監査役)
 一般国道158号として3橋目となる橋梁床版コンクリートの撤去工事の現場を見学。今回は、福井県奥越土木事務所および大野市の職員の方との合同で見学会を開催した。
 対象橋梁は、主にアルカリ骨材反応による劣化が進行しており、この見学会では、撤去中のコンクリート床版にてコア抜きを実施し、アルカリ骨材反応が生じた橋梁床版コンクリート断面の劣化状況を目視確認できたほか、 既設床版の撤去方法、仮橋の設置状況等、施工方法についても理解を深めた。
 あわせて、平成25年に同様の「床版取換」工事が行われた子馬巣谷橋の現況も確認。「床版取替」工事の完了状況を現認し、床版更新完成後のイメージを掴んだ。
 本会会員および行政職員合わせて34名が集う研修会となった。

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福井県橋梁点検マニュアル改訂についての研修会 (第112回研修会)

活動の記録
日 時 令和2年9月18日(土)13時~
会 場 福井県産業情報センターおよび五松橋、五松橋側道橋
主 催 福井県コンクリート診断士会
内 容 ① 福井県橋梁定期点検マニュアルの改訂内容について
(講師:福井県コンクリート診断士会 幹事 臼井 裕喜)
② 福井県橋梁定期点検マニュアル(詳細調査の手引)の改訂について
(講師:福井県コンクリート診断士会 会長 山川 博樹)
③ 福井県橋梁定期点検マニュアルに基づく橋梁点検実習
(講師:福井県コンクリート診断士会 臼井幹事、柴原幹事、安本幹事、山内会員)
④ 非破壊検査機器等実習
(講師:福井県コンクリート診断士会 嶋瀬幹事、玉村会員 他)
 法定化された定期点検も2巡目に入り、県のマニュアルも改訂され点検業務が随時行なわれている。当研修会は、橋梁を対象として、マニュアルの改訂内容および点検時の留意点や点検の判断基準を学ぶ目的で開催した。
 研修は、座学と実習に分けて行い、前半の座学では、「福井県橋梁定期点検マニュアルの改訂内容について」や「福井県橋梁定期点検マニュアル(詳細調査の手引)の改訂について」の講義を行い、今回のマニュアルの改訂について学んだ。 特に今回の改訂で新たに加えられた【点検の合理化、新技術の導入、特徴的な変状への対応】について理解を深めた。
 また、後半に行なわれた実習では、小雨が降る中で実橋で実際に点検を行い、互いの意見交換などを通じて点検時のポイントや判断基準を明確にした。
 42名もの会員が集う盛況な研修会となった。

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令和2年度技術交流会 ~会員によるコンクリート診断事例の発表~ (第111回研修会)

活動の記録
日 時 令和2年8月19日(土)13時30分~
会 場 福井市地域交流プラザ研修室601ABC
主 催 福井県コンクリート診断士会
内 容 ① 人的要因による変状
(リバークル株式会社 玉村 拓也 氏)
② 超音波パルス反射法による測定事例
(AC構造検査株式会社 山田 祥太郎 氏)
③ PC箱桁下床版のひび割れ調査・補修補強設計
(株式会社帝国コンサルタント 川崎 敏明 氏)
④ コンクリート構造物の補修施工に携わって
(アオキ塗装株式会社 青木 吉弘 氏)
⑤ コンクリート二次製品's Crying Place(の泣き所)
(株式会社ホクコン 谷口 晴紀 氏)
⑥ プロフェッショナルとしての姿勢~コンクリート診断士として~
(株式会社日本ピーエス 濱岡 弘二 氏)
毎年恒例の技術交流会を開催。今回は新型コロナウイルス感染対策として受付時の検温、 体調チェック、手指の消毒、会場内での座席間のスペースを空ける等を実施。
 この技術交流会は、会員自身に自らの診断業務の経験、内容を発表頂き、技術の向上を図るのはもちろん、 会員間の相互の技術交流を促進する目的で毎年開催している。今回も、調査~設計~施工の多岐にわたる興味深い内容の発表、活発な意見交換をして頂いた。
 最後にお話し頂いた濱岡副会長からの「プロフェッショナルとしての姿勢」を心に刻み、この技術交流会を通じて、 会員間のネットワークを培い、コンクリート診断士同士の交流を図り、その力量向上を図って頂きたい。

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令和2年度 オンライン定期総会

活動の記録
日 時 令和2年6月20日(土)13時~
会 場 オンライン(Web会議)方式
主 催 福井県コンクリート診断士会
議 事 第1号議案 令和元年度 事業報告ならびに収支決算
第2号議案 令和2~3年度期 役員の改選
第3号議案 令和2年度 事業計画ならびに収支予算
報 告 日本コンクリート診断士会 第11回定時社員総会について
 新型コロナウイルスの感染防止に対応するため、本年度の総会はZOOMを用いたオンラインによる開催となった。 令和元年度の事業報告や収支報告、令和2年度の事業計画や事業予算のほか、令和2~3年度の新役員の選出が行われ、議案はすべて承認された。 途中、山川会長のネットの接続が途切れ、説明が中断するハプニングもあったが、初めてとなるオンライン総会を何とか終えることができた。
 なお、今回のオンライン総会では、YouTubeでも総会の様子が視聴ができるように、ZOOMとYouTubeの連携によるライブ配信も行われた。

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